整体院の開業において課題となるのが集客です。
現在全国の整体院の数はコンビニの数よりも多いということも言われており、整体院が継続して患者を獲得し続けることは難しくなりつつあることがわかるでしょう。この先、さらに競争が激化することも予想されます。
実際に、全国の柔道整復師の人数を見てみると、2018年時点で73,017人であり、前年比7.2%(4,897人)増加という結果になっています。(参照元:厚生労働省「平成30年衛生行政報告例の概況」)
このような状況下で、安定して整体院を経営していくためには、効果的な集客で新規患者の獲得率を向上させるとともに、既存患者のリピート率を伸ばしていく他ありません。
とはいっても、
・集客で失敗しないためにはどうすればいいの?
・効果的な集客ってどうすればいいの?
・そもそも集客のコストとってどのくらいかかるの?
といったような不安や悩みを抱える方が多いでしょう。
本記事では前提として、そもそも集客が上手くいかない原因をお伝えします。そして、整骨院におすすめの8つの集客方法について、それぞれの費用や特徴について詳しく解説し、集客に関する悩みを一挙に解決します。
目次
【確認】集客に失敗してしまう5つの原因
実際に集客活動を行っているのに中々結果が出ず、お悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか?本章では、集客が上手くいかない原因について解説しますので、自院の状況と照らし合わせてみて下さい。
1. ニーズに合ったサービスを展開できていない
リラクゼーションを目的としたマッサージか、痛みを和らげる施術か、体の歪みを整える矯正か、患者さんのニーズはそれぞれ異なります。
そのため、どのニーズに応えられるのかを明確にできていない場合、どんなに良いサービスを提供していても、自院の強みをアピールすることができません。
また、先述したように整体院の数は多いのでより効果的な集客を行うためには、他院との差別化も図る必要があります。
差別化を図りたい時にも、ニーズにあったサービス展開は大前提となります。患者さんの目線に立ってどのようなサービスであったら来院してくれるかをしっかりと考えましょう。
次章ではターゲット設定方法について詳しく解説していますので、先に知りたい方はこちらからご覧ください。
2. 症状や治療に関するヒアリング・分析ができていない
痛いところを簡単に聞いただけでは、一人一人に最適な治療法を編み出すことができません。また、会話やヒアリングが少ないと患者さんも自分に最適な治療が行われているのか不安に感じるはずです。
具体的な症状や患者さんの悩みをじっくりと聞き、患部だけではなく全身の歪みを考慮するなど、体の状態を診てから検査・分析するよう心がけましょう。そうすることで患者さんからの信頼を得られ、リピート率の向上にも繋がります。
また、患者さんからの信頼を得られれば整体院についての良い口コミが広がるきっかけにもなり、集客にも前向きな影響が見込まれるでしょう。
3. 分かりやすい説明を心がけていない
整体師が患者さんに症状や治療方法の説明をする際、専門用語や難しい単語を使ってしまうと、患者さんは何を説明されているのかわかりません。また、「この整体師は自分に寄り添ってくれていない」と感じる方もいるでしょう。
患者さんとの会話では、専門用語や難しい言葉を使うのは控えて丁寧に説明するようにしましょう。人体の模型等を使って患者さんがイメージしやすいような工夫をするのもひとつの手です。こうすることで患者さんは安心して治療を受けられます。
また、症状の治療に対して医療行為が必要な場合は、自院で対応できないことをきちんと明確に示すなど、患者さんに対して誠実な姿勢を見せることが大切です。
4. 信頼できる情報を提示していない
公式のホームページに施術の詳細や料金、口コミなどを載せておくと、患者さんが整体院を選ぶときの参考になります。院内の様子やスタッフの写真、国家資格の有無なども掲載することで、安全・安心な印象が与えられるでしょう。
ホームページを開設していない場合は、院内に国家資格の有無等がわかるような掲示をするのもおすすめです。実際に来院した患者さんにみてもらうことができるため、信頼の向上につながるかもしれません。
5.リピートしたいと感じるサービスを提供できていない
整体院に限らず、リピーターを獲得することは集客において重要です。患者さんがもう一度来院したいと感じる主な要因として以下の内容が挙げられます。
・値段
・技術力・サービス
・院の雰囲気
これらを改善することに加えて、次回来院してもらう仕組みを作ることもリピート率向上に繋がるでしょう。
例えば、初回来院時に次の予約を行ったり、スタンプカードを作って割引を行うなどです。
整体院の集客対象とは?
集客を意識するならば、まず自院がどのような人を対象にしているのかを把握することが大切です。その際は「ペルソナ」をしっかりと設定しましょう。
ペルソナとは、商品やサービスを購入・利用する人をイメージした、具体的な人物像のことです。似たような用語に「ターゲット」というものがありますが、ターゲットは年代・性別・属性といった簡単な情報しか持たないのに対し、ペルソナは年齢・家族構成・居住地・収入・健康状態など、詳細な情報を含んでいます。
まずはペルソナを設定しよう
まず、自院に来てもらいたい患者さんのペルソナを設定しましょう。ペルソナの例は以下の通りです。
・藤野健さん(42歳)
・35歳の妻、6歳の娘とともに、東京都内のマンションに居住
・大手人材会社勤務、営業職に従事している
・世帯収入は1,000万円程で、生活費は主に妻が管理している
・自由に使えるのは、毎月5万円のお小遣いのみ
・外回り営業による脚の張り、腰痛を改善したい
・インターネットで健康情報やマッサージの情報を検索することが多い
整体院のペルソナを設定するにあたって最も大切なのは、患者さんのニーズを知ることです。インタビューやアンケート、口コミなどを通して、来院する人がどのような悩みを抱えているのか把握し、人物像を構築していきます。
ペルソナ設定のメリットは、集客対象をしっかり絞り込めることです。どんな人にも合うサービスを追求するのは大変ですが、集客対象を一つに絞っておけば、提供する施術内容や宣伝方法を効果的に定められます。
今回のペルソナの場合でしたら、「腰痛改善に強い整体院」であることがわかる広告を出すと、集客に繋がる可能性が高まります。
ペルソナの行動やニーズを考えよう
ペルソナを設定したら、続いてはその人物がどのような行動をとるのか、どのようなニーズを抱いているのかを考えましょう。
たとえば高齢者の場合、慢性的な足腰の痛みに悩まされているケースが多いです。加えて、高齢者はインターネットに疎い傾向があるため、チラシや看板といったアナログの宣伝方法が効果的です。
一方で若者の場合は、パソコンやスマートフォンの使用による肩こりや姿勢の悪化が問題視されています。また、若者はSNSやホームページを頻繁に利用するため、オンラインでの宣伝が有効でしょう。
また、集客の対象を新規客、既存客か、あるいは再来客に設定するかによってアプローチの仕方が変わるため、集客対象もきちんと考えておくとよいでしょう。
整体院におすすめ!8つの集客方法
ここでは、整体院の集客方法として有用なものを紹介します。それぞれの集客方法では、費用・ターゲット・メリット・デメリットをお伝えします。自院のペルソナに合わせて、最適なものを選ぶようにしましょう。
ひと目でわかる!集客方法比較表
ホームページ | Googleマイビジネス | SNS | リスティング広告 | チラシ | 紹介カード | 看板・店頭ボード | 地域情報誌 | |
費用 | 50万円~ | 無料 | 無料 | 20万円~ | 3万円~ | 材料費 | 作成費 | 地域による |
即効性 | △ | ○ | ○ | ◎ | ○ | ◎ | ○ | ○ |
長期性 | ◎ | ○ | ○ | △ | △ | △ | ○ | △ |
主なターゲット例 | 10~50代 | 近隣住民 | 30~40代(Facabook) | 10~50代 | 近隣住民 | 既存患者の知人 | 近隣住民 | 近隣住民 |
1. ホームページ
ホームページは自院の特長を最もアピールできる媒体です。広告や看板などで自院の名前を目にした人が、詳細を知るためにアクセスしてきます。ホームページを設置していない整体院は、サービスや店舗の詳細が分かりにくいため、なかなか集客にも繋がりません。
費用
ホームページ作成の費用はピンキリです。安価なもので50万円〜、高いものだと500万円を超えることもあります。制作費用はホームページのページ数が多かったり、凝ったデザインにしたりするほど高くなるのが一般的です。
また、ホームぺージ制作は初期費用だけでなく維持費用もかかってくるので注意が必要です。
以下の記事では整体院がホームページを開設する時に役立つ情報が網羅されています。整体院の制作事例や、掲載するべき内容などを掲載しているので、あわせてご覧下さい。
ターゲット
ホームページに適合するペルソナは、インターネットを扱える若者から50代程度でしょう。ホームページで事前に情報を検索していることから、慢性的な痛みに悩んでいる方が多いかもしれません。
メリット
ホームページのメリットは、24時間365日、良質な宣伝を続けられることです。また、予約フォームを設置することで、時間や場所を問わず患者を獲得することができます。
デメリット
ホームページ集客の懸念点は制作費用や制作期間でしょう。制作費用は安くても50万円〜、制作期間はホームページのボリュームにもよりますが短くても2ヶ月〜が一般的です。
また、検索結果で上位表示されなければ集客効果は見込めないため、効果が現れるまでにはホームページを公開してから約3ヶ月ほどかかります。
2.Googleビジネスプロフィール
Googleが提供しているサービスの一種です。Googleビジネスプロフィールに登録することにより、ユーザーが検索したとき、整体院情報が検索結果ページに掲載されます。
以下の画像は「東京 整体院」と検索したときに、表示された整体院情報です。
Googleビジネスプロフィールは近くの施設を探すときに使われることが多いので、整体院の集客にはとてもおすすめの方法です。
費用
無料で利用できるため、コストをかけずに集客したい方に適しています。詳しくはGoogleビジネスプロフィールのホームページを参考にしてください。
ターゲット
Googleビジネスプロフィールは近くの施設を探すときに使われるため、主なターゲットは近隣住民となるでしょう。また、ホームページ同様、インターネットを使える若者から50代が中心になると予想されます。
メリット
最大のメリットはなんといってもコストがかからない点です。また、口コミ機能もあるため良い口コミが掲載されるとさらなる集客効果が期待できます。
デメリット
悪い口コミが投稿されてしまう可能性があることが懸念点といえるでしょう。日頃から丁寧な対応を心がける必要があります。
おすすめの活用法
Googleマイビジネスは、ホームページと連携して使用することでさらなる集客効果を見込むことができます。しかし、Googleマイビジネスの手軽さに比べ、ホームページ作成にはなかなか踏み出せない方も多いでしょう。
3. SNS
SNSは、整体院の運営に非常に有用なツールです。たとえば、LINEの公式アカウントを開設することで、予約のシステムを簡略化できます。
また、TwitterやFacebookではイベント情報や店舗ニュース、健康に関するアドバイスなど、自院に関する様々な情報を配信するツールとしても使えるでしょう。
費用
無料で使うことができます。
ターゲット
SNS集客のターゲットは使用するSNSに左右されますが、一般的には10代から40代でしょう。中でも、Instagramは女性、LINEやTwitterは若者、Facebookは30~40代が中心になります。
メリット
利用者が多いことと拡散力があることがSNS集客の特徴的なメリットです。また、無料で始められて情報の更新も簡単なため、気軽に始められる集客方法といえます。
デメリット
メリットと表裏一体ですが、拡散力が強い分、悪い口コミや誤情報が拡散されてしまうことも考えられます。掲載する情報や日頃の対応には十分に気を使いましょう。また 、フォロワーが少ないと拡散量も低下するため、運用初期は集客効果が期待できないといえます。
4. リスティング広告
リスティング広告とは、検索エンジンで特定のキーワードを検索した際に、ページ上部に表示される広告のことです。実際にGoogleで「整体院 東京」というキーワードで検索した場合、以下のようにリスティング広告を行っている整体院が上位に表示されます。
費用
一般的にリスティング広告にかかる費用は20~50万円とされています。出稿する記事やサービス次第では20万円以下で収まったり、反対に50万円以上かかることもあるので、注意してください。(詳しくはこちら:Yobico「リスティング広告の費用相場は?費用の仕組みから決め方まで解説」)
ターゲット
リスティング広告に適合するペルソナは、インターネットで検索をする若者から50代程度で、自分の症状を改善したいと考えている見込み客が主です。
メリット
リスティング広告のメリットは、ホームページのSEO対策に比べて手間がかからないこと、アナログの広告に比べて費用が安いことなどでしょう。広告の効果をデータで得られるため、費用対効果の計測にも便利です。
デメリット
デメリットとしては、リスティング広告のクリック率が全体的に低下しているため、効果が見込めない可能性があります。
5. チラシ
チラシは新聞折込やポスティングなどの手段で各家庭に届けられます。自院の名前や場所、ターゲットとなる人、得意分野などを掲載し、目に留まればニーズを持つ人々に自院を認識してもらえます。
費用
一般的な費用の相場は3万円からとなります。費用は、チラシのデザインや使用する写真の質、発行枚数によって変わりますが、ホームページやリスティング広告と比べると安価な集客方法といえるでしょう。
また、自分でチラシを作成することで大幅に費用を抑えることもできます。
ターゲット
チラシに適合するペルソナは、普段インターネットを使わない高齢者や、自院の近くに住んでいる人などです。以前来院していた患者さんにチラシを郵送すれば、再来のきっかけになるかもしれません。
メリット
インターネット広告に比べてアナログのチラシはパッと目に留まりやすいというメリットがあります。ホームページへのQRコードやURLを貼っておけば、オンライン媒体へ誘導することも可能です。また、自院がある地域の住民に配布すれば、より高い集客効果が期待できます。
デメリット
デメリットは、配布枚数に対する成果率が低いという点です。チラシを多く受け取る家庭では、他のものに埋もれてしまい、見てもらえない可能性もあります。また、柔道整復師法などの法律により、チラシに記載できる情報はかなり限られており、自由な宣伝ができないというのも難点です。
法律に違反する内容を記載した場合、指導が入ったり罰金が科せられたりすることもあるため、チラシを作る際は専門家のリーガルチェックを受けるようにしましょう。
6. 紹介カード
紹介カードは、既存の患者さんを通じてその家族や友人を顧客として取り込むことができるツールです。紹介された方だけでなく、両者に対して紹介特典を付けると紹介率のアップが見込めます。
費用
外注する場合、5000円程度から作成することができる気軽な集客方法です。また、自分で手作りすることもできるので即効性のある手軽な集客方法としてはとても効果的でしょう。
ターゲット
紹介カードに適合するペルソナは、紹介者(既存客)の周囲の人々、かつ新規の患者さんです。職場や家庭が同じであると考えると、居住地が似通っている可能性もあります。
メリット
紹介カードのメリットは、知人の口コミがあるため、高確率で集客に繋がるということです。また、共に通う人がいることで、来院へのモチベーションも上がりやすいでしょう。
デメリット
デメリットは、SNSなどの能動的な宣伝に比べて、集客が不安定になることです。紹介カードによる集客は、既存客のペースに任せてしまうことになるため、見通しを持つことが難しい場合も多いです。
7. 看板・店頭ボード
看板や店頭ボードは、自院の近くで直接アピールする手段です。営業時間や入り口の位置など、入店時に患者さんが迷わないための情報を書いておくようにしましょう。
院内の写真を貼ったり、明るい雰囲気のデザインにしたりすることで、安心感も与えられます。文字は通りがかりに読める程度の大きさで、明るい色を使用するとよいでしょう。
費用
一般的なスタンド看板だとそのほとんどが10万円以内で製作を依頼できます。最もメジャーな価格帯は2~5万円といったところでしょう。また、インターネット通販等で看板を購入し、手書きで情報を掲載するという方法をとれば1万円ほどで看板を作成することも可能です。
ターゲット
看板・店頭ボードのペルソナは、自院の前を通りかかる人々です。したがって、近隣に住んでいる人が対象となります。
メリット
看板・店頭ボードのメリットとしては、何度も書き換えられること、設置や撤去が楽であること、通りがかりに目につくことなどが挙げられます。自院がペルソナの通勤途中にある場合、何度も看板付近を通ることで自院を認識するため、急な体の不調時に思い出してもらえる可能性が高くなります。
デメリット
デメリットは、通りがかった際、一度に読める量は少ないということと、近くを通った人にしか見てもらえないということです。
作成時のポイント
文字の縦幅は「看板までの距離(cm)÷250」が目安になります。また、デジタルサイネージなど、電子看板を用意するのも一つの手です。設置場所は障害物のないところで、目線と同じか少し低いくらいの高さにすると読みやすくなります。「500m直進 ○○院」といったロードサインを置くことで、自院から少し離れたところでも宣伝に繋がります。
8. 地域情報誌
地域情報誌とは、地域にあるお店やコミュニティを紹介するフリーペーパーのことです。ポスティング形式のものや、自由に持ち帰れるテイクフリー形式のものがあります。無料で入手できるため、多くの人の目に触れる可能性が高いでしょう。
費用
地域情報誌への入稿にかかる費用は各地域や各情報誌によって異なります。それぞれの地域情報誌のホームページ等で価格を確認してみてください。
ターゲット
地域情報誌に適合するペルソナは、その地域に住んでいる人々や、その地域のお店やコミュニティに関心を持っている人です。
メリット
地域情報誌のメリットは、ターゲット地域に住む見込み客に、自院の認知を促せることです。認知されることで、いざ見込み客が整体院を探す際に、自院を選んでもらえる確率が高くなります。
デメリット
デメリットは、掲載料が高いということです。紙面の広告面積が大きくなればなるほど、広告掲載料は高くなります。だからといって、小さいスペースに載せると見逃されてしまう可能性もあるので注意が必要です。
広告費に余裕があるときに、大きくてインパクトのある広告を出すのもよいでしょう。
知っておきたい!広告規制について
整体院が広告を出す際には、広告規制に従わなければなりません。この章では整体院が集客を行う際に注意しなければならない規制内容について説明します。
整体院の広告に関わる法律
整体院が広告を出す際に考慮しなければならない法律は全部で5つです。
1. 医師法
2. あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師等に関する法律(あはき法)
3. 柔道整復師法
4. 医薬品医療機器法(旧薬事法)
5. 景品表示法
チラシを作成したり、ホームページを公開する際には以上5つの法律にしたがって行いましょう。
広告等でのNG表現例
誇大広告
「最高の治療」や「日本一の技術」などといった表現は、誇大表現にあたるため、法律で禁止されています。また「必ず治る」など、「治る」という単語を使った表現も規制の対象なので十分に注意しましょう。
経歴や出身校の掲載
ホームページの整体師紹介の項目などで、整体師の紹介をする際に経歴や出身校を含んだ紹介文を掲載することも禁止されています。わかりやすく、信頼が得やすそうだからと言ってつい載せてしまいがちな内容ですが、規制の対象なので絶対に書き込まないようにしてください。
医療行為ととれる表現
整体院は、病院とは違い医療行為を提供することができないので、広告を出す際にも医療行為とみてとれるような表現方法を使うことは禁止されています。例えば、健康器具などの販売の際に「これを使えば〇〇が治る」といったような文言を使うことはできません。
医薬品や医療器具と見做されるような表現になっていないか、逐一確認するようにしましょう。
整体院が集客するときのポイント
ここまで様々な集客方法を紹介してきましたが、集客に最も効果的なのは口コミや紹介です。既存客の生の声を広めていく工夫を忘れないようにしましょう。患者さんの直筆レビューをホームページに掲載したり、SNSで口コミを拡散してもらったりといった地道な努力が成果に繋がっていきます。
また、新規客を取り込みたいあまり、既存客をないがしろにするのは絶対に避けましょう。今来院してくれている患者さんを大切にしつつ、新たな人を呼び込んでいくのがベストでしょう。
さらに、自院のキャパシティを考慮することも大切です。新規客に対応するだけの時間的・人員的な余裕がないときは、広告や宣伝を止めるようにしましょう。
最初に述べた通り、集客をする際に大切なのはペルソナの設定とニーズの分析です。そして、そのニーズに自院が応えられるということを広告や宣伝に打ち出し、他の整体院との差別化を図りましょう。
また、新規客を呼び込んでも技術やサービスが不足していてはリピーターが見込めません。前述の「選ばれやすい整体院のポイント」で紹介したように、患者さんの悩みに寄り添い、丁寧な説明を心がけるとともに、確かな施術を行うことが肝要です。
まとめ
整体院の集客には、前提としてペルソナの設定が必要です。どのような人を集客の対象とするのか、その人は何を求めているのか明確にすることで、サービスの内容や宣伝の方法が変わってきます。
集客方法は、ホームページやSNSなどのオンライン手法から、チラシや看板・店頭ボードといったアナログ手法まで様々です。自分の整体院が設定したペルソナに届くような方法を選択するのがよいでしょう。
集客の際は新規客にばかり目を向けるのではなく、既存客の口コミや紹介を大切にしましょう。そのほか、広告規制や自院のキャパシティに留意しつつ、最適な宣伝を行ってみてください。